奇抜なメニューは本当に必要か?
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カフェ開業のためのメニュー作り。
カフェを開くための場所は、カフェがすでに存在している土地でないといけない。
なぜならカフェがない場所には、カフェを利用するお客さんがいないかも知れないから。
魚のいない水たまりで釣りをする人はいないだろう。
それと同じでお客さんのいない場所に店を開いても、お客さんなど来ないのだ。
だからこれからはカフェがすでに存在していて、けっこう流行っている場所に自分も店を開くという前提で、これから開業する自分のカフェのイメージを考えていくべきだ。
この場所に自分がカフェを開くとしたらどんなカフェが良いだろう。
そう思ってカフェ巡りをするとだんだんイメージが固まっていく。
ただしここで大きな考え違いをすると、大失敗してしまうことになる。
その大きな考え違いというのは「お客さんを集めるには奇抜なオリジナルメニューが必要だ!」という考えだ。
すでにカフェが存在している土地に新しく参入するわけだから、目玉になるオリジナルメニューがないといけないと思うのだろう。
大手の飲食チェーン店には看板メニューというのがあって、それがそのチェーン店の集客力を大きく左右している。
ヒット商品がでればお客が集まり収益もあがる。
なので自分もそういう看板メニューを開発しなければと思ってしまうのだ。
ところがそんな看板メニューって本当に必要なんだろうか?
カフェの集客力は、看板メニューではない
新規にカフェを開くには看板メニューが必要だ。
そう思ってメニュー作りに躍起になっているカフェ・オーナーもたくさんいるだろう。
しかし流行っていないカフェは、そもそも基礎力が不足しているのだ。
基礎力が不足していてダメなところが多いから、お客さんがリピーターにならないのだ。
その基礎力不足がいったい何なのかは、お店によってそれぞれ異なるだろうが、周辺のカフェが流行っていて自分のカフェに閑古鳥が鳴いているならば、実力不足だと言うしかない。
それは果たしてメニューのせいなのか?それをまず考えるべきだろう。
人の味覚というのは意外と鈍感なものであって、料理人の鋭い味覚とはまた違ったものなのである。
そしてまたカフェのお客さんは別に味の良いカフェを求めているわけではないのである。
周辺のカフェよりケーキが美味しいとかコーヒーが美味しいなど、自分の店が優れているところを探していても、お客さんが増えるわけではない。
劣っているところがあるからこそ負けているわけであるから、そこを改善するのが先決だ。
奇抜なオリジナルメニューを考えている暇があったら、既存のどこのカフェでも置いているメニューで差別化を図ることを考えるべきで、総合点アップをまず目指すべきなのだ。