最強メニューは、どこにでもあるメニュー
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カフェ開業のためのメニュー作り。
奇抜なオリジナルメニューというのは、残念ながら看板メニューにはならない。
それは自分自身の行動を省みれば、おそらく気が付くはずだ。
あなたは初めて行くカフェで、いつも何を注文しているだろう?コーヒーとサンドウィッチ、ケーキと紅茶またはワインとチーズそれこそが実はカフェの最強メニューの一つなのだ。
他のカフェにも必ずあるメニューこそが、フラッと自分のカフェに立ち寄ってくれたお客さんが頼むメニューになる。
こういうスタンダードなメニューは、特におすすめしなくてもお客さんが頼んでくれるメニューである。
だからこそ手を抜くことは許されない。
ではなぜお客さんはそう言うメニューを頼むのか。
実は奇抜なメニューというのは、お客さんにとって非常にリスクが高いものだからだ。
旨いかマズいか分からない。
変なモノを食わされたら損をした気分になる。
だからよほど信頼されていない限り、ほとんどのお客さんが頼まないだろう。
食べてももらえないようなメニューを一生懸命考えるのは、全くの時間の無駄だと言っていい。
味覚は意外と保守的
奇抜なメニューなど頼む人は滅多にいない。
それはマイナーな料理でも同じ話である。
あなたがいくらエスニック料理が好きだからと言っても、エスニック料理は看板メニューにはならない。
というのもエスニック料理を注文する人の絶対数が少ないからだ。
エスニック料理が流行っているからといって、エスニック料理を食べに行く人の数が、普通のレストランに行く人の数より多いわけではない。
普通のお客さんは毎日普通のものを食べて生きているわけである。
変わった料理など月に一回も食べれば十分なのだ。
それよりも毎日でも食べられるメニューにこそ、力を入れなければならない。
人の味の好みというのは意外と保守的なものだ。
変わった味のモノは変わった人にしか好まれない。
あなたがもしそういう変わった人ばかりを集めたいのであれば、変わった味のメニューを一生懸命考えればよい。
しかしそれでカフェが成り立つかどうかは疑問である。
慣れた味のモノだからこそ美味しいと感じることが往々にしてあるのが味覚と言うものだ。
そしてフラッと立ち寄ってくれたお客さんが、気軽に注文できて満足されるメニューこそ、あなたのカフェの最強メニューになる。
「この店は利用しても大丈夫だな」という安心感を与えるからである。