あなたのカフェに本当の魅力はあるか?
更新日:
カフェ経営のための魅力作りお店を開いたら毎日毎日お客さんが押しかけて、てんやわんやの大騒ぎ。
そんなイメージでカフェのプランを練っていたのに、毎日閑古鳥が鳴いている。
開店当初こそチラシや宣伝でお客さんが来てくれたけど、2週間もするとメシ時でも店内は閑散。
これは一体どういう事?ああまだお客さんはウチのお店のこと、知らないんだな。
ウチのカフェの良さ分からないんだな。
じゃあ予定外だけどもう一度チラシでもまいてみるか、クーポン券でも駅前で配ってみるか。
そんなことを考えて広告にお金をつぎ込んでみるが、やっぱりダメ。
どうもイメージしていた感じと違う。
腹立ち紛れに広告会社に文句を言ったり、作ったティッシュが配られてないんじゃないかと疑ってみたり。
そうして三ヶ月ほどたってようやく気づく。
どうやらウチのカフェには魅力がないんだってことに。
コーヒー豆にこだわり低農薬やオーガニックにこだわり、そして内装やテーブル・椅子や食器に至るまでこだわり抜いたのは、いったい何だったんだろう。
眠い目をこすりながら看板メニューを作っていたあの日は、いったい何だったんだろう。
3年後営業率 5%の現実は甘くない
私のカフェは最高だ。
何年も前から資金を貯めて、カフェスクールにも通って勉強した。
お金が貯まってからは物件探しにも時間を掛けた。
根気よく不動産屋を回って絶好の立地の物件を格安の条件で借りることができた。
内装にもテーブルや椅子にもこだわった。
メニューもお客さんの身体のことを考えて、無農薬やオーガニックにこだわった。
料理メニューも手間を惜しまず、美味しさを第一に時間を掛けた。
考えに考え抜いたコンセプトと親身なサービス。
これでお客さんが来ないなんてあり得ない。
だけど実際の経営はそんなに甘くない。
新しく開店した飲食店が、3年以内に95%が店を閉めるという話は、自分には関係ないと思っていたが、三年後営業率5%は伊達じゃないらしい。
同じカフェスクール出身者の先輩の話を思い出す。
お客さんの心をつかめなかった。
自分がベストを尽くしたと思っていたのは独りよがりだったのか。
お客さんのためにと思って用意してきたことはいったい何だったのか。